report活動報告

東北キッズ

東北の子どもたちを東京ディズニーランド・東京ディズニーシーへ招待!

浦安ロータリークラブは、地区の災害義捐金を基にして、7月28日から31日までの3泊4日で、東日本大震災により親を亡くした遺児を東京ディズニーランドと東京ディズニーシーに招待しました。

この企画は、阪神淡路大震災の時に同じく遺児をディズニーランドに招待し、子供たちに元気と思い出を残せた結果があった為、浦安ロータリークラブとして出来る子供たちへの贈り物だと考えました。

この企画が始まったのは昨年の年度初めでしたが、東北側の窓口をどこのロータリークラブにお願いしようかと考えた結果、20年近く前にロータリー親睦野球の甲子園大会で対戦相手であった大船渡西ロータリークラブに声をかけました。しかし大船渡西RCは、クラブ例会場、事務所、会員の多数が被害にあっており、協力はしたいが一クラブでは無理だという話を聞き、窓口を第2520地区のPG桑原事務所にお願いし、実行委員会を作って頂きました。実施日程は、春休みから夏休みへと変更になるなど、また被害者が多すぎて岩手・宮城の遺児を調べるのも募るのも大変だということで、結果、岩手県の宮古、大船渡、陸前高田の3市の遺児に絞ることになり実現しました。

28日の早朝宮古を出発したバスは、大船渡、陸前高田を回り子供たちと担当ロータリアンを乗せ、同日午後5時に浦安の宿泊地である東京ベイ舞浜ホテルクラブリゾートに到着。

浦安市も先の震災では被害の状況は違いますが被災地ということもある、東北の子供と浦安の子供の交流もさせたいと考え、東北の子供23名に対し、浦安からは15名が合流。

7班に分け、各班には市内にある了徳寺大学の男女学生(4年生)をリーダーとして引率していただき、29日にはディスニーランド、30日はディズニーシーを朝から夜まで目いっぱい楽しむ計画を実施しました。

28日バスが到着する時間には、参加する浦安の子供を含め、ロータリアンなどが拍手で出迎え、夕食会場では双方の子供たちの交流の場とし、明日からのTDLへの準備を始めました。

興奮した東北の子供の中には眠れないでTDLへ行き、暑さに負け、ロータリアンたちの待機場所に来て眠ってしまう子供がいたり、乗り物で酔ってしまった子供がいたり、迷子や落とし物など小さな事柄は起きましたが、参加者全員が病気や怪我などもなく過ごせたことにほっとしました。

また、浦安RCのメンバーは3時間ごとの担当を決め、TDL/TDSの中の見回りをし、安全確認作業をし、2日間が過ぎました。

31日の午前8時に浦安をバスが出発。見送りには浦安の子供たちも来てくれました。

帰りのバスでは「行きと帰りでは全然子供たちの表情が違う」「あまり笑わない子が友達ができて、あんなにはしゃいでいる」と同行したロータリアンや父兄の目に涙がにじんでいたという報告を頂いています。

また殆どの子供たちは仮設住宅からの参加でしたので、「狭い同居の家を飛び出し、話でしか聞いたことのないディズニーランドに行くということは、夢でしかなかった、それが現実になっているからはしゃぐなというのが無理だ」とも聞きました。

この企画が今回来た東北の子供たちの心に残り、明日への元気に繋がってくれることを、また交流した浦安の子供や、献身的にリーダーとしてボランティアをしてくれた大学生のお兄さん、お姉さんとの今後のつながりが生まれることを祈り、総勢56名(浦安RC以外)の一夏が終わりました。